開幕してしまった No.340 大阪・関西万博が始まったが、開幕日は大混乱だった。 大阪府民4万人が招待された直前のテストランでは、パビリオンに長蛇の列ができ、昼食を食べる場所も少なかったほか、案内板の不足やパビリオンの予約システムの課題などが指摘されていた。1日最大24万人の入場者になるというが、それよりはるかに少ない人数でもこの状況。不安を感じた。 その不安が的中したのが開幕日だ。通信障害で入場までに数時間、雨風を防ぎ切れない大屋根リング、トイレの数も少ない上に一部が使用不可など。報道されただけでもいくつトラブルがあっただろうか。 博覧会協会はそれらのトラブルに対処するため、Wi―Fiを設置したり、給水スポットを増やしたりしているというが、どうも小手先の処置に思えてしまう。 これから先もさまざまなトラブルが生じるだろう。夏の熱中症にメタンガス問題、台風だってやってくる。会場の隣ではIRの建設工事が本格的に始まる。会場への少ない交通手段も心配だ。 国際的なイベントだというのにあまりにもお粗末な運営。大きな事故など起こさず、無事閉幕までたどり着ければよいのだが。(ぴ)
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