特別展「日本の巨大ロボット群像―鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫(ロマン)―」が京都文化博物館で開かれている。 観客を出迎えてくれるのは、全国各地に建てられた巨大ロボットの等身大復元の映像たち。阪神・淡路大震災の復興を祈念して神戸新長田の地に建てられた15㍍超の鉄人28号から始まり、マクロスF、装甲騎兵ボトムズなどなど。来年開かれる大阪万博会場にも実物大の機動戦士ガンダム像が登場するそうだが、それにしても私たちはどうしてこんなに巨大ロボットに引かれるのだろう。 昨年9月、福岡市美術館での開催を皮切りに、横須賀、高松を巡回したこの展覧会。半世紀以上の歴史を持つ星雲賞(優秀なSF作品およびSF活動に贈呈される賞)の今年度「自由部門」を受賞し、夏休みのこの時期に関西に登場したのだ。 館内は原則すべて写真撮影可能で、水・金曜は夜8時半までの延長開室とファンにとってはうれしい限り。もちろん展示も、デッサンに映像、さまざまな関係資料、そして描きおろされた巨大絵画と見どころ満載だ。 それぞれの年代によって興味を持つコーナーは異なるだろうが、スマートフォン片手に、巨大ロボットにこめられた歴史的背景、そして時代ごとの映像表現の変容をたどりたい。
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